
ホメオパシーは代替療法の一部です。
ホメオパシーのレメディー購入の前に、代替療法を知っておきましょう。
ホメオパシー:日本とドイツの同じ言葉があっても、定義と内容は異なることがあります。医療に関わりのあったヨーロッパの人間としてホメオパシー(ドイツ語:ホメオパティー)についての簡単な概要を紹介いたします。
現代医学は二つの大きなグループに分けられます:
① 大学医学・通常医療(大学医学部や医学大学で学ぶ医学・医療)別名は「科学的効果・科学的な根拠のある医学)
ドイツ語でSchulmedizinと言います。英語ではAcademic Medicine
② 代替医療(独:Alternativmedizin、英語:alternative medicine)
代替医療は通常医療と違うアプローチの医療方法。
ドイツでは漢方医学・中国医学・ホメオパシー、アーユルヴェーダの医療方法も代替医療の一部になっております。
(もちろん自然医療法も代替医療のグループの一部ですが、別の記事のテーマにしたいと思います)。
下記、簡単なドイツ語のホメオパシーについてのビデオ(アニメーション式、8分)ドイツ語のタイトルの直訳:
「ホメオパシー穏やかな代替医療か、ずうずうしいデタラメ(戯言)?」
ホメオパシーは1796年にドイツの医師ザムエル・ハーネマンによって医療体系として始まりました。統一したホメオパシーの定義は今現在もありませんので、参考までに日本語のウィキを見ると良いかもしれません。
ホメオパシーという単語の起源は古代ギリシャ語にあります「ὁμοῖος homóios」= 同じ、似ている+「πάθος páthos」=病、痛み。即ち、「似ている病」という意味です。
実際に病気になった人の症状と同じ、似ている症状を起こす薬・物質を取り扱うことです。おおざっぱな例えですが同じ反応を体が起こ、花粉症の時に目がかゆい、涙が出る=玉ねぎもですから、「玉ねぎ治療」になります。
上述の代替医療は体に良い効果も悪い効果も与える医療です。質の悪いホメオパシーのレメディーの場合、死に至るケースも過去にありました。ですから、ドイツでは医学部卒の医療関係者(もちろん日本や他の国の医学部を卒業した医師も対象になる場合もあります)に限って、医師の資格を持っている専門家が6ヶ月間の研修を受けることで、漢方医療も中国医療もホメオパシー医療も行うことができます。
今現在、ドイツには6万人以上のホメオパシー療法を提供する医師がいます。
医師の判断と健康保険組合の規制で健康保険対象になるケースとならないケースがあります。
医師の資格のない人、薬剤師ではない人や許可のない法人や個人による勝手な「ホメオパシー医療」や「ホメオパシー薬」、「ホメオパシーレメデイー」の提供と販売は違法になります。ホメオパシーレメディーは医療品規制法によって、審査と登録が必要です。販売もほぼ薬剤師薬局において可能です。処方せんなしでも買うことができますが、薬剤師のアドバイスがオススメです。
日本で簡単に「ホメオパシー」という言葉を使って、人を惑わせることになっているかと思います。
ホメオパシーは代替医療の一部ですが、仮説と意見は様々であり、自然療法とみなす派と自然療法とみなさない派があります。
体がだるい、疲れている時にもホメオパシーより薬剤師又は医師と相談し、大きな病気がなければ、副作用のない自然方法(ヒルデガルトの教えとアプローチ)又は馴染みのある漢方薬で改善を目指した方が体に良いかもしれません。
ホメオパシー医療の時に、Aさんに効くレメディーがあって、Bさんに同じものは全く効かない、Cさんは逆に悪化することもありますから、医師の観察なしでの行動は危険な結果を招く可能性もあります。
どうしても、インターネットで、ホメオパシーレメディーを買う時にはしっかり内容成分と製造国を確認してください!大切な体の中に入れるものですから…
間違った変な日本語がありましたら、大目に見てください:)日本語の文章を書くより話す方が得意な私ですが、ブログでドイツの知恵と豆知識、観光、外国語の情報を伝えていきたいと思います。