ドイツの伝統行事 祝日『諸聖人の日』

ドイツの祝日: 11月1日・諸聖人の日=Allerheiligen

11月・NOVEMBERの主な伝統行事・祭・しきたり・祝日

目次・Ihnalt

1) 諸聖人の日とは
2) 諸聖人の日が祝日の州
3) 諸聖人の日・しきたりとパン・お菓子


諸聖人の日とは

ドイツでの諸聖人の日は宗教的な祝日です。諸聖人の祝日(ドイツ語ではAllerheiligen)は、カトリック教会の祝日の一つで、全ての聖人と殉教者を記念する日です。カトリック教会の典礼暦では11月1日です。

諸聖人の日は、4世紀ごろに一年のうちのある一日(5月)にすべての聖人と殉教者を祝う習慣が始まりです。835年にはローマ教皇のグレゴリウス4世の布告によって、カトリック教会の地域で11月1日が守るべき祝日となりました。

ドイツの祝日・諸聖人の日


諸聖人の日・しきたりとパン

1) 教会訪問。

2)   南ドイツでは諸聖人の日に代父母が代子に小さなプレゼントをあげる習慣があります。

3) 諸聖人の日に独特なパンを作るしきたりもあります。イーストパン生地のパンの名前は【Allerheiligenstriezel=諸聖人のシュトリツェル】又は【Allerseelenwecken=万霊節のヴェケン】又は【Himmelsleiter=空への梯子】など。地域毎に諸聖人のパンのさまざまな名前存在しています。

日本では聞かないドイツパンの名前の一つは【STRIEZEL=シュトリツェル】です。シュトリツェルは細長い編みパンです。だいたい白いパンです。

 ドイツパン・シュトリツェル


諸聖人の日のシュトリツェル(別名リスト)  

Heiligenstriezel
Heiligenstritzel
Strietzel
Allerseelenzopf
Seelenspitz
Seelenbrot
Seelenwecken
Allerseelenbreze

諸聖人の日のシュトリツェル・材料  ⇒ 
小麦

酵母(イースト)
バター
追加でレーズン、氷砂糖、ポピーシード、ラム、レモン汁など

11月1日・諸聖人の日が祝日の州:

諸聖人の日はドイツの全国的な祝日ではありません。カトリック信者の多い地域・南ドイツと西ドイツの16州の内5州では万聖節が祝日です。

州都
バイエルン州 » ミュンヘン
バーデン・ヴュッテンベルク州 » シュトゥットガルト
ザールラント州(フランス・ベルギー国境沿いの州) » ザールブリュッケン
ノルトライン・ヴェストファーレン州 » デュッセルドルフ
ラインラント・プファルツ州 »マインツ

諸聖人の日は静かな祝日です。その日に音楽イベントやパーティーを行うことは州の法律で禁じられております。

ドイツにはハロウィンを祝う習慣はありません。

ドイツ伝統についてもっと知りたい方、『ドイツ関連講座』と『ヒルデガルト 雑誌』をご覧くださいませ。