インバウンド対応手帳。その③ 観光地の成長と衰退

観光の一般常識

 観光立国日本に2018年に訪れた外国人の数は3000万人以上。しかし、観光市場成長は無限に続くことはありません。商品ライフサイクルと同じように観光の目的地にもライフサイクルがあります。基本的に成長期、成熟期、衰退期の繰り返しです。
観光の伸び率が5%を下回ると衰退時期に近づいたという仮説もあります。今の段階では2019年1月から6月まで、訪日観光の外国人客の伸びは4,8%辺りにとどまっています。

インバウンド(日本の場合、訪日観光)分野の仕事に関わっている場合、全世界の観光業界の動きをみることと世界観光知識を身につけるのは重要です。理由は地域ごとに正しい観光戦略を立てるためです。

観光地のライフサイクル

下記に、世界の有名な観光地のライフサイクル(イギリスのR.バトラー氏のTourism Area Life Cycle=TALC)モデルを紹介します。

インバウンド観光ライフサイルク

観光地の成長は6ステージ(段階)に分けられます。

①探検段階 (英語=exploration)
②参加段階 (英語=involvement)
③発展段階 (英語=development)
⑤完成段階 (英語=consolidation)
⑥停滞段階 (英語=stagnation)
衰退段階 (英語=decline)又は ⑥再生 (英語=rejuvenation)

日本の都道府県を分析すると地域によって段階は異なります。

①探検段階 → 島根県、鳥取県、山口県、高知県、山形県、徳島県、福島県、秋田県、茨城県、愛媛県など

②参加段階

③発展段階 → 北海道

④完成段階 → 京都、東京、大阪、福岡県、沖縄、千葉県(一部)など

⑤停滞段階 → 広島

⑥衰退段階 又は⑥再生 

政府は東京五輪・パラリンピック開催で2020年に4000万人の外国人観光客の訪日を見込んでいますが、実際には大きな国際的なイベントのある年に開催国への旅行を避ける人が多い。観光客に一番訪問してもらいたい地域は日本の地方ですから、東京や大阪を中心とした国際イベントのメリットは【探検段階】の日本の潜在的な観光地にあるのでしょうか。

間違った変な日本語がありましたら、大目に見てください:)日本語の文章を書くより話す方が得意な私ですが、ブログでドイツの知恵と豆知識、観光、外国語の情報を伝えていきたいと思います。