ヒルデガルトの幸せクッキー、本物?

聖ヒルデガルトとは

ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの名前は日本で最近よく聞きますが、実際にヒルデガルトという人が誰だったかを知っている人は少ないでしょう。

中世ヨーロッパ、ドイツの歴史の中で一番有名な女性実力者です。
ベネディクト会の実業家、中世時代のマネジャー、修道院長、詩人、作曲家、博学者。

ヒルデガルトの幸せのクッキー・本物レシピ

中世ドイツのもっとも有名なカリズマ女性・修道院長・医師のヒルデガルト・フォン・ビンゲンは病気やその症状に効く「薬のレシピ」をいくつか残しました。ヒルデガルトの書物PHYSIKAに記載されております。

日本でも知られているヒルデガルトの有名な薬・落ち込んだ気分を少し盛り上げてくれるスパイスの組み合わせ。その薬の名は日本国内では様々です:【喜びのビスケット】、【幸せのクッキー】などなの。ドイツでも有名な『ヒルデガルトの幸せクッキー』ドイツ語ではGlückskekseやNervenkekseやAntistress-Kekseといいます。もともと薬でしが、20世紀に様々なバリエーションが生まれて、砂糖を入れて、現在の人間にも12世紀の苦い薬を美味しく食べられるような「ヒルデガルト風」のレシピが多いですね。

しかし、ヒルデガルトのオリジナルレシピはどうだったでしょうか?本物の幸せのクッキのレシピは?

ヒルデガルトのPHYSIKAという書物に記載されております!中世時代のラテン語の文章を理解するだけで、一苦労ですが、なんとか大学時代は嫌いだったラテン語の知識を思い出して、日本語にしました。
どうしても、ドイツ語や英語の文書に翻訳者のニュアンス、好み、くせが入ってしまいますから、オリジナルから日本語にした方が情報ロスは少ないと思います。
下記のラテン語の文書をご覧になって、もっと正しい翻訳ができましたら、是非お知らせくださいませ:)
では、ヒルデガルトの「幸せクッキー」のオリジナル材料と作り方です。

MUSKATNUSS・ナツメグ・効果:精神安定、鎮痛剤、痛み止め。注意:ナツメグの大量摂取は危険です。成人の場合、4-6グラム以上の摂取は中毒症状をなることはあります。

ZIMT・シナモン・効果:精神安定

GEWÜRZNELKE・クローブ・効果:口臭予防

小麦

水・塩(可能な場合)

を混ぜて、小さなクッキーの形にします。そのクッキーが効果のあるのは下記の症状:

辛いとき、心が弱ったとき、頭が疲れたときにクッキーを食べると心が明るくなり、喜びの気分になります。などなど。

しかし、ナツメグをたくさん内服をすると体の状態が悪化し、死に至ることもありますから、1日に食べる量は少なめ。

温かいワインや砂糖のことも書いてあります。

ヒルデガルト勉強会

ヒルデガルトの書物を読む会 in 東京
【毎月第4金曜日】 19:00〜21:00

ヒルデガルト・フォン・ビンゲンのPHYSIKA 1-21 ラテン語 “Nux muscata magnum calorem habet et bonum temperamentum in viribus suis. Et si homo nucem muscatam comedit, cor eius aperit et sensum eius purificat, ac bonum ingenium illi affert. Accipe quoque nucem muscatam / nusmuscatam et pari pondere cinamomum et modicum gariofiles, id est negelen / nelchin, et hec pulveriza, et tunc cum pulvere isto ac cum simila farine et modica aqua tortellos fac, et eos sepe comede, et omnem amaritudinem cordis et mentis tue sedat, 2 et cor tuum et obtusos sensus tuos aperit, et mentem tuam letam facit, 3 et sensus tuos purificat, 4 ac omnes nocivos humores in te minuit, 5 et bonum succum sanguini tuo tribuit, et fortem te facit. 6 Arbor in qua nux muscata / nusmuscata crescit calida est. Lignum autem et folia eius medicine non multum conveniunt,
7 quia virtus eius in fructu suo viget. 8 Sed et quem paralisis in cerebro fatigat, nucem muscatam accipiat, et bis tantum galange /[*galan], et hec in pulverem redigat, et etiam de radice gladiole / [suerthelun] accipiat et de radice plantaginis equali pondere, 9 ita tamen quod pondus istorum duorum minus sit quam pondus nucis muscate, et hoc in mortario 10 modice tundat, sale addito, et deinde ex omnibus hiis 11 cum farina simile et cum aqua tenuem 12 sorbiciunculam faciat et sic sorbeat, et hoc semel aut bis in die faciat usque dum sanetur. 13 Homo quoque qui multo et inmoderato risu movetur et concussus dolet, nucem muscatam pulverizet, et huic bis minus zucari addat, et sic calefacto vino inponat, et illud tam ieiunus quam pransus bibat, inmoderatus enim risus pulmonem arefacit et iecur concutit.[…]”

1970年にオーストリアの医師によって導入された「ヒルデガルトの医療法」は今も販売促進用語として様々な会社で使われています。1179年に亡くなったヒルデガルト・フォン・ビンゲンのトレードマークもコピーライト問題も発生しませんから、便利だと思います。

ヒルデガルト・フォン・ビンゲン

ドイツ国営テレビ局ZDF・ヒルデガルト歴史映画(公式サイトへ)

間違った変な日本語がありましたら、大目に見てください:)日本語の文章を書くより話す方が得意な私ですが、ブログでドイツの知恵と豆知識、観光、外国語の情報を伝えていきたいと思います。