女性更年期に良いハーブとは?
更年期障害の症状は様々です。基本的に「3つの種類に分けられます:
① 血管の拡張と放熱に関係する症状: ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗など
② その他のさまざまな身体症状: めまい、動悸、胸が締め付けられるような感じ、頭痛、肩こり、腰や背中の痛み、関節の痛み、冷え、しびれ、疲れやすさなど
③ 精神症状: 気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠など 更年期障害の特徴の一つは症状が多彩なことですが、これらが他の病気による症状ではないことを確認する必要があります。」
公益社団法人・日本産科婦人科学会
更年期障害の症状によりますが、ハーブで軽い症状を和らげることができます。ご自身のホルモンバランス、アレルギーなどについて、医療機関での診察後、軽い症状をハーブ・スパイス・食べ物で和らげて、日常生活・ライフスタイルのバランスを整えることができます。重い症状を防ぐ予防にもなります。ホルモン検査をせずにハーブを服用し過ぎますと、副作用が出るケースもありますし、体調を崩すこともあります。更年期障害だと感じたら、医療機関を受診し、血液ホルモン検査をすることをすすめます。
「更年期に良い飲み物」についても投稿はございます。是非、ご確認くださいませ。
更年期時期におすすめのハーブ・スパイス・食べ物:
1. セージ→ SALBEI
2. ローズマリー → ROSMARIN
3. バジル → BASILIKUM
4. 生姜 → INGWER
5. クラリセージ、オニサルビア → MUSKATELLERSALBEI
6. クローブ → GEWÜRZNELKE
7. コリアンダー、パクチ → KORIANDER
8. キンセンカ(金盞花)、カレンデュラ治療法 → RINGELBLUME
9. ムラサキツメクサ、アカツメクサ → WIESENKLEE, ROTKLEE
10. イラクサ → BRENNNESSEL
11. メマツヨイグサ → NACHTKERZE
12. シナモン → ZIMT
13. レモンバーム → MELISSE
14. 大豆 → SOJABOHNEN
15. ミント→ MINZEN
16. ザクロ → GRANATAPFEL
17. ハゴロモグサ、レディスマントル → FRAUENMANTEL
18. ホップ、セイヨウカラハナソウ(西洋唐花草) → HOPFEN
19. セイヨウニンジンボク → MÖNCHSPFEFFER
20. ブラックコホシュ → TRAUBEN-SILBERKERZE
更年期に役立つ上記のリストは様々な症状に使われておりますが、人によって効く体質と効かない体質はございます。お医者さんに相談してみてください。
ハーブの使い方もハーブティー以外いろいろです。
中世ドイツ・ヒルデガルトのハーブ
植物性エストロゲン=フィトエストロゲン
ハーブ以外、女性ホルモン・エストロゲンに近いホルモン「植物性エストロゲン=フィトエストロゲン」の多い食べ物も更年期障害の症状にポジティブな影響を与えることが分かってきました。植物性エストロゲンの名前はフィトエストロゲン、ファイトエストロゲン、植物エストロゲン、植物性エストロゲンです。
食料品 | イソフラボン mg/100g (新鮮な状態) |
大豆 | 60 -145 |
豆腐 | 13,5 - 33,2 |
豆乳 | 4,7 - 9,7 |
味噌 | 60,4 |
その他の豆類 | 0 - 6,3 |
グリーンピース | 0 - 7,3 |
情報源:UGBforum spezial. Gut durch die Wechseljahre, 2015
中世ドイツ:修道院療法
ヒルデガルトのアドバイス
中世ヨーロッパの女性修道院長・中世時代の『医師』でもあったヒルデガルト・フォン・ビンゲンは「更年期障害」の症状を和らげるハーブをすすめていますが、中世ヨーロッパに「更年期障害」という定義はなく、「女性の悩み」の対策になるアドバイスとなります。
症状 | ヒルデガルトのアドバイス・対策 |
ホットフラッシュ ほてりやのぼせ |
セージ セージ(フレッシュ又はドライセージ)のお風呂 |
胸の痛み |
キャベツ 生キャベツの葉を数枚、胸に巻くと1〜2時間で痛みが緩和する |
腹部の痛み・生理痛 |
カモミール カモミールスープ(カモミールの花(ドライ)+バター+小麦を混ぜて、炒めて、好きなスープと混ぜ合わせて、5分ぐらい煮る) |
情報源:Physica, 1150-1160
健康、ハーブ、スパイスについてもっと知りたい方のため、『ヒルデガルトの教え』